軍人皇帝はけがれなき聖女を甘く攫う


「今回は皇妃様の作戦勝ちですね、感服いたしました」


 レイヴンと見つめ合っていると、そこに満面の笑みを浮かべるべリエスと苦笑いのアグニが現れる。


「きみは本当に無茶ばかりするな」

「アグニも戦場に来ていたのね、怪我もなさそうでよかった」


 戦場に来るなんて、人のことを言えないくらい無茶をしている。お互いに困ったような笑みを交わし、無事を喜んだ。


「アグニは非常に優秀です。カエトロ―グ島で政務に関わっていたこともあり、非常に頭が切れる。ぜひとも軍師として、私が直々に育てたいですね」


 べリエスが手放しに褒めると、レイヴンが「ほう」と感心したふうに呟いた。


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