「おーっす。
いやちょうど今ここ着いて、練習しようとしてたところなんだ。」


「・・・・・・・」


「今日も本屋寄ってきたの?
あ、そうそう借りてた本なんだけど明日返そうと思っ・・・・・・」



予想通りに事が運んで、調子に乗ってしまったからだろうか、

松尾さんの異変に気付くのが少し遅れた。


自転車のブレーキを押したままずっと俯いている松尾さんの様子がおかしいことに。




「え・・どうした?」


「・・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・ごめんね・・大丈夫何でも無い。」



松尾さんに近づき、俯くその顔をのぞき込む。



「・・泣いてるの?
どうした?何かあったの?」


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