嘘
「あ!」
俺を待ってくれていたハルイチが声を出した。
「どうした?」
ハルイチが見ている方向を俺も向くと同時に、ハルイチが興味津々そうに駆け出す。
「お前、変な力持ってる奴だろ!?
ちょっと今日の俺の運勢占ってよ。」
なんだ、長田か。
ハルイチに肩を組まれた長田は怪訝そうな表情を浮かべていた。
「君は誰だい?」
「サッカー部の高原!早く教えろよ!」
「・・・」
やれやれ・・。
長田に助け舟を出す。
「ハルイチ、長田が困ってるだろ。
もう教室行こうぜ。」
「なんだよ、お前はずるいなこいつと同じクラスで。まっいいや。」
ハルイチと一緒に教室へ向かう。