嘘
部屋に入ってドアを閉めると、しばらくの間静寂がその場を包む。
「ハヤタ君。どうして返事くれなかったの?
私・・どうしたらいいか分かんないよ。
昨日・・長田君から変なこと言われるし・・ずっとハヤタ君と話したかった。」
「変なことってなんだよ?」
「え・・・その・・・」
「変なことってなんだよ!!」
“バンッ”
掃除用具が入れてあるロッカーを思いっきり殴る。
「・・・や、やめてよ・・・」
「・・・・・」
「い、いや!」
ミサキを乱暴に壁に押しつける。
「離して!」
そう叫ぶ口を塞ぐように、無理矢理キスをする。
抵抗できないよう両腕を押さえ、息が続く限り俺の唇を押しつけた。
やがて、両腕を押さえていた手をミサキの胸へと伸ばす。
「やめて!やめてよ!」
「・・・・」