死の狭間で生きていくということ。
けど、4回目の来院のとき、

たまたまFTM(身体的性別は女だけど心の性別は男の人を指す)の子と出会った。


私より一個上らしい。


心では彼女の心は男だってわかっているけど、その子-奏音(カノン)は、すごいきれいだった。


心が男だって言われても、"嘘"って思いたいくらい。


髪は当然短いけど、「女」の美はみんな持ってるって感じで、正直、うらやましかった。


まぁ…、本人に言ったら怒られるんだけどね笑


私たちはすぐに打ち解けあった。


奏音と話してると、
「あっ、この子男っぽいこと言ってるな」って何気ない言葉やしぐさに驚かされたり、


勉強になることも多かった。


出会ったとき以来、奏音とはそれぞれの家での愚痴やこれからのこととかいろんなことを話した。
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