加奈の場合

「 皐月… 忘れてないなら また告ってみたら? 」

「 思い出したら、な…… 」



ん?



全然わからない私… そう、忘れているのは私だ。



「 皐月はフラれたんでしょ、なんで諦めずいられるの?」

「 好きだから 」



そう、だよね……

本気で好きなんだね、皐月。



皐月にいつ告白し、学校はどこかと聞いてみた、もし学校が同じなら何か協力できるかもと思ったから。



「 中学の時… 部活帰りに偶然会って、告白した 」



中学… 部活帰り……



首を傾げるように、私の中にある忘れた記憶が遠くから近づいてくるような…



「 皐月… もしかしてだけど、皐月って中学の時 眼鏡してたりする?」




そうだ、あの日…

聖ちゃん帰ってくるの待てなくてコンビニ行って、呼ばれて……

まさか、皐月だった!?




「 眼鏡ならしてたよ、今はコンタクト。あの日… 美容室行くの忘れてたから部活後に行く途中で だからボサボサだったかもな 」



う、そ……

皐月が、あの時の人って皐月!!



あの日はあまりに突然で、ビックリして…

言われてすぐ、ごめんなさいって……


まさか、皐月だったなんて。



「 俺、今でも加奈が好きだよ。気にすんな、俺は待つの慣れてるし 」




は? 待つの慣れてるしって……

気にすんなっておかしいよ、気にするって!!


だって、皐月が私を……


これっぽっちも気づかなかったよ……



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