残り100日の私と大好きな君
"元気"ね……

私は、その時とても切ない気持ちになった。

私は奏汰くんに隠していることがある。

それは、実は私は透析治療だけじゃ生きられないということ。

……奏汰くんは臓器移植もしくは、透析治療を続けていけば生きれる。

だけど、私は……私の病気はもう体中に広がっていた。

"末期のガンで余命三ヶ月です"

そう言われた命だから…………

…奏汰くんに会ってから、1日1日があっという間に過ぎていく。

もう、余命宣告された日から1ヶ月経っている…

今回倒れたのは"残り二ヶ月"を表すタイマーだったのかもしれない。

なんとなく勘づいてた。

最近、少しずつ体の中が痛くなっていること、出来ないことが増えてきたこと……

私には時間が無い…

奏汰くんと話せるのもあと二ヶ月あるか…ないか……

悲しいなんて気持ちはとっくの昔に捨てたけど、奏汰くんに会ってから少しずつまた湧いてきた。

…ほんとに、困っちゃうな……
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