学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


「…そう…だよね」


「まぁ、俺も人のこと言えないけどな」


土田くんはそう言いながら、眉毛を下げて悲しそうに笑った。


「あ、柊に俺と会ったこと内緒な」


「ん、どうして…?」


「あいつ、怒ると思うし」


ん?


優しい柊くんが怒る?


「とにかく、お互い頑張ろうな」


土田くんはそう言って、またポテトフライを頬張った。



土田くんの意味深な言葉に、時々頭にはてなが浮かぶけれど。


彼に相談してよかった。


たくさんの不安が綺麗サッパリなくなったわけじゃないけれど。


土田くんがいうように、そもそも告白もしてない私が、2人の仲を疑って勝手にヤキモチを焼くなんて、それこそおかしな話しなんだ。



「ありがとう、土田くん」


そうお礼を言ってから、私もポテトフライを一口食べた。


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