学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
ピンポーンッ
「あ、鈴香ちゃんきたみたい」
ママも私に友達が出来てすごく嬉しそうだ。
私よりワクワクしてるもん。
「じゃあ、行ってきます!」
「うん。楽しんできて。鈴香ちゃんにもよろしく」
「うんっ!」
急いで玄関に向かい、浴衣とセットでもらった下駄を履く。
「行ってきまーすっ!」
─────ガチャ
「よっ!」
ドアを開けると、そこにはいつも綺麗な脚を大胆に見せている格好ではない彼女が、手を上げて立っていた。
「やっぱり似合う!めっちゃ似合う!想像を超えた可愛さだ、静音」
鈴香は、私の肩に手をポンと置いて頷きながらそう言った。