学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます





「はい」


「あ、ありがとう」


河原から少し離れた広場のベンチに座ってるいると、柊くんがミネラルウォーターのペットボトルを渡してくれた。



「ううん。平気?」


もらったミネラルウォーターを一口飲むと、気持ちがさっきよりも落ち着いた。



そういえば…鈴香ちゃんたちは…。


すぐ後ろをついてきてたはずの2人の姿がどこにもない。



「おっそいな〜土田たち」



そう言いながら、柊くんがちょこんと隣に座った。


「なんかあった?高城と」


っ?!


すぐに当てられてしまって、持っていたペットボトルを落としそうになる。


「っ、ううん」


柊くんに嘘をつくなんて心がすごく痛いけれど、鈴香ちゃんにキスされた、なんて言えるわけない。


てっきり、鈴香ちゃんは柊くんのことが好きなんだと思っていたのに、



なんで鈴香ちゃん…私に…。



しかも、女の子とのキスが…ファ、ファースト…。



さっきの鈴香ちゃんとの距離の近さや熱なんかを思い出して、顔が熱くなる。



< 245 / 341 >

この作品をシェア

pagetop