学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


気がつけば、最後の決めポーズをしたみんなに、大きな拍手や歓声が送られていた。


4分が本当にあっという間だった。


「2-4の皆さん、ありがとうございました」



─────トントン

っ、


司会者のそんなアナウンスと拍手が同時に聞こえる中、後ろから肩を誰かに叩かれた。



ゆっくりと振り返る。



っ!!



「すごかったね、高城」


「あっ、…うん」


「あの衣装、静音たちが作ったんだよね?すごいね」


遠くから視線を感じて少し目を向けると、小野さんたちがこちらをジッと睨んでいた。


柊くんと関わらないでと言われたばかりだ。


さっきまで、鈴香ちゃんのダンスをみて楽しかったのに、一気に現実に引き戻された気分。



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