学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


♪〜♪〜♪〜♪〜♪


「あ、ごめん」


テーブルの端に置いていた悠ちゃんのスマホが鳴り出して、悠ちゃんが申し訳なさそうにそう言って、電話に出た。


「もしもし。…あー、んー…だから俺行かないって…」


悠ちゃんの顔がちょっと面倒くさそう。


「もうご飯食べてるし。…はぁ?それお前が勝手に言ったことだろう。知らないから。…あぁ。じゃ」


悠ちゃんがスマホを耳から離して、親指で画面をタップした。


「…大丈夫?なんか予定あった?」


「いや、ただの合コン」


『合コン』
ドラマや漫画の中でしか描いたことないワードを聞いて、少しドキッとする。


やっぱり、悠ちゃんと私じゃ住む世界が違うな。


「行かないの?」


「興味ないからね」


悠ちゃんはそう言って、カレーを食べるのを再開した。


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