学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
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「あ、ごめん」
テーブルの端に置いていた悠ちゃんのスマホが鳴り出して、悠ちゃんが申し訳なさそうにそう言って、電話に出た。
「もしもし。…あー、んー…だから俺行かないって…」
悠ちゃんの顔がちょっと面倒くさそう。
「もうご飯食べてるし。…はぁ?それお前が勝手に言ったことだろう。知らないから。…あぁ。じゃ」
悠ちゃんがスマホを耳から離して、親指で画面をタップした。
「…大丈夫?なんか予定あった?」
「いや、ただの合コン」
『合コン』
ドラマや漫画の中でしか描いたことないワードを聞いて、少しドキッとする。
やっぱり、悠ちゃんと私じゃ住む世界が違うな。
「行かないの?」
「興味ないからね」
悠ちゃんはそう言って、カレーを食べるのを再開した。