学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「「いただきまーすっ」」
悠ちゃんがよそったカレーの前で手を合わせる。
「んー!うま!やっぱ静音のカレーは安定だな。明日はカレーうどんだろ?」
「もう…ご飯食べながら明日の夕飯の話しないでよ〜」
「だって1日で俺の1番好きな時間だもん」
「……っ、」
大学生にもなって『だもん』って…。
普段は大人っぽいのに時々こう言う可愛いところ見せてくるんだもんなぁ。
きっと、大学でもモテモテだろう。
中高生の時から、悠ちゃんの家の周りによく女の子たちが来ていたし。
悠ちゃん、好きな人とかいないんだろうか。
昔から、母子家庭で1人っ子の私を気遣ってこうやってお家に来てくれては一緒にご飯を食べてくれる。
悠ちゃんは、『俺んちも父子家庭だし静音の作るご飯が美味しいから』って言ってくれてるけど…。