囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
(やっぱり抱き枕!!)
その事実にコケそうになるが…少なくとも受け入れられていることには喜びを感じる…
「そういうわけだから…条件については気にしなくていい」
「あ、有り難うございます…これからも精一杯…偽物婚約者をさせていただきます」
複雑な気持ちだったが…私は深々と頭を下げた
「うん、よろしく頼むよ!」
彰貴さんは嬉しそうに珍しく顔全体で笑う
その無邪気な笑顔に胸が思わずキュンとしてしまった
(こんな顔もするんだ…)
その後左東さんとは別の運転手が来て…彰貴さんは出社していった
後片付けをしてやることがなくなってしまい…
リビングでぼんやりしているとスマートフォンが着信を告げた
(え?誰?)
「はい…」
『お早うございます左東です…彰貴様より私同伴であれば外出許可が出ましたので、もしお出掛けの用事がありましたら…ついて参りますのでお申し付けください』
「有り難うございます…」
特に出掛けたい用事もなかったが…折角左東さんが連絡をくれたし…
「あの…行って頂きたいところがあるんですが…よろしいですか?」
「もちろんですとも!何なりと…」
少しだけ弾んだ声に聞こえたのは私の勘違いだろうか
「こちら…でよろしいんですか?那寿奈さん…」
「はい…ごめんなさいお買い物とかじゃなくて…どうしても両親と話したくて…」
私はお願いした花束を手に細い道を左東さんと歩く
ここは街外れにある墓地だ
陽がよく当たる高台に作られた墓地で…目的の場所はその中腹にある
「私はこちらで待ちますよ那寿奈さん」
通路の入り口に左東さんが立ち止まった
そこからしか通路には入れないから…見張るには丁度良いのだろう
「有り難うございます…話してきますね…」
花を手向けて水を掛ける
バタバタとしていて…来るのが随分久しぶりになってしまった…
「こんにちはお父さん、お母さん…」
色々あったけれど…
今は何とか穏やかに過ごしてると伝えたくて
自分で来るには遠い、ここに連れてきてしまった
「好きって難しいね…」
父さんと母さんはお見合い結婚だと言っていた
けれどそれが運命的な出逢いになり…すぐに恋に落ちたのだそうだ
(まさか亡くなる時まで一緒だなんて…)
「母さんに…相談したかったな」
呟いたその時、左東さんが叫んだ
「那寿奈さん、こちらへ!」
(え?)
見ると左東が止めていたが…男がこちらにこようとしていた
(っ!今さら)
その事実にコケそうになるが…少なくとも受け入れられていることには喜びを感じる…
「そういうわけだから…条件については気にしなくていい」
「あ、有り難うございます…これからも精一杯…偽物婚約者をさせていただきます」
複雑な気持ちだったが…私は深々と頭を下げた
「うん、よろしく頼むよ!」
彰貴さんは嬉しそうに珍しく顔全体で笑う
その無邪気な笑顔に胸が思わずキュンとしてしまった
(こんな顔もするんだ…)
その後左東さんとは別の運転手が来て…彰貴さんは出社していった
後片付けをしてやることがなくなってしまい…
リビングでぼんやりしているとスマートフォンが着信を告げた
(え?誰?)
「はい…」
『お早うございます左東です…彰貴様より私同伴であれば外出許可が出ましたので、もしお出掛けの用事がありましたら…ついて参りますのでお申し付けください』
「有り難うございます…」
特に出掛けたい用事もなかったが…折角左東さんが連絡をくれたし…
「あの…行って頂きたいところがあるんですが…よろしいですか?」
「もちろんですとも!何なりと…」
少しだけ弾んだ声に聞こえたのは私の勘違いだろうか
「こちら…でよろしいんですか?那寿奈さん…」
「はい…ごめんなさいお買い物とかじゃなくて…どうしても両親と話したくて…」
私はお願いした花束を手に細い道を左東さんと歩く
ここは街外れにある墓地だ
陽がよく当たる高台に作られた墓地で…目的の場所はその中腹にある
「私はこちらで待ちますよ那寿奈さん」
通路の入り口に左東さんが立ち止まった
そこからしか通路には入れないから…見張るには丁度良いのだろう
「有り難うございます…話してきますね…」
花を手向けて水を掛ける
バタバタとしていて…来るのが随分久しぶりになってしまった…
「こんにちはお父さん、お母さん…」
色々あったけれど…
今は何とか穏やかに過ごしてると伝えたくて
自分で来るには遠い、ここに連れてきてしまった
「好きって難しいね…」
父さんと母さんはお見合い結婚だと言っていた
けれどそれが運命的な出逢いになり…すぐに恋に落ちたのだそうだ
(まさか亡くなる時まで一緒だなんて…)
「母さんに…相談したかったな」
呟いたその時、左東さんが叫んだ
「那寿奈さん、こちらへ!」
(え?)
見ると左東が止めていたが…男がこちらにこようとしていた
(っ!今さら)