囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
「だって彰貴さん…人を好きになったこと無いって!」
だからこそ諦めて
私は偽物に徹して彰貴さんを支えようとしたのに
「うん、あの時言った台詞は嘘じゃないよ」
「だったらっ!」
「でも今は好きになった……」
両手で頬を挟まれて…心臓が煩く跳ねる
「那寿奈はいつも真っ直ぐにオレを受け入れてくれるから…いつの間にか傍に居て貰うってだけじゃ足りなくて、誰にも渡したくなくて…那寿奈にはずっと泣かないで笑っていて欲しくて……コレが『好き』だって気付いたんだ…」
「彰貴さん…」
彰貴さんの目に嘘はないと思えた
「ほ、ホントに私でいいんですか?」
頬にある手にそっと手を重ねると…
彰貴さんがゆっくりと首を横に振った
「え?ダメ…ですか?」
「そうじゃない、那寿奈でいいんじゃなくて『那寿奈じゃないと』ダメなんだ……那寿奈しか要らない…オレが好きになるのは君しかいない」
彰貴さんの頭がクラクラするような告白に目が白黒してしまう
「え、いや、へ?嘘…」
しどろもどろになりながら口をパクパクさせていると
彰貴さんが今度は私の手を恭しく持ち上げて
……そこにキスをした
「嘘じゃない……月島那寿奈さん、どうかオレと結婚してください」
(お、お、王子様のプロポーズ!!??)
長い睫毛が縁取る綺麗なアーモンド型の黒曜石のような瞳に見詰められて、完璧なカーブを描く唇から紡ぎだされた
「結婚してください」
に否と答えられる人はいるんだろうか……
(少なくとも私は無理!!)
「は、は、ははぁ!!」
「ちょっと、何だそれはー、いや可愛いけど……殿様と家来じゃないんだから…やり直し」
彰貴さんがコツンと私を小突くとコホンと咳払いをした
「月島那寿奈さん、オレと結婚「させて頂きます!!」」
恥ずかしくなって、誤魔化すように彰貴さんの首に抱きついた
「あ、コラ……ま、いいか…」
呆れたように息を吐き出した彰貴さんが私の背中をポンポンと優しく叩くと身体から離す
寂しく感じて見上げると
彰貴さんの艶めく瞳とぶつかる
(綺麗な目…)
顔の造りもそうだけれど、彰貴さんは仕草も心も本当に美しい
『美麗男子』なのは間違いない
そんな風にジッと見詰めていると彰貴さんが
フフと艶やかに微笑んだ
「そんなに煽られると……知らないぞ」
そして…唇を押し当ててきて…口付けられた
「……んっ…」
そのままソファーにそっと押し倒された…
だからこそ諦めて
私は偽物に徹して彰貴さんを支えようとしたのに
「うん、あの時言った台詞は嘘じゃないよ」
「だったらっ!」
「でも今は好きになった……」
両手で頬を挟まれて…心臓が煩く跳ねる
「那寿奈はいつも真っ直ぐにオレを受け入れてくれるから…いつの間にか傍に居て貰うってだけじゃ足りなくて、誰にも渡したくなくて…那寿奈にはずっと泣かないで笑っていて欲しくて……コレが『好き』だって気付いたんだ…」
「彰貴さん…」
彰貴さんの目に嘘はないと思えた
「ほ、ホントに私でいいんですか?」
頬にある手にそっと手を重ねると…
彰貴さんがゆっくりと首を横に振った
「え?ダメ…ですか?」
「そうじゃない、那寿奈でいいんじゃなくて『那寿奈じゃないと』ダメなんだ……那寿奈しか要らない…オレが好きになるのは君しかいない」
彰貴さんの頭がクラクラするような告白に目が白黒してしまう
「え、いや、へ?嘘…」
しどろもどろになりながら口をパクパクさせていると
彰貴さんが今度は私の手を恭しく持ち上げて
……そこにキスをした
「嘘じゃない……月島那寿奈さん、どうかオレと結婚してください」
(お、お、王子様のプロポーズ!!??)
長い睫毛が縁取る綺麗なアーモンド型の黒曜石のような瞳に見詰められて、完璧なカーブを描く唇から紡ぎだされた
「結婚してください」
に否と答えられる人はいるんだろうか……
(少なくとも私は無理!!)
「は、は、ははぁ!!」
「ちょっと、何だそれはー、いや可愛いけど……殿様と家来じゃないんだから…やり直し」
彰貴さんがコツンと私を小突くとコホンと咳払いをした
「月島那寿奈さん、オレと結婚「させて頂きます!!」」
恥ずかしくなって、誤魔化すように彰貴さんの首に抱きついた
「あ、コラ……ま、いいか…」
呆れたように息を吐き出した彰貴さんが私の背中をポンポンと優しく叩くと身体から離す
寂しく感じて見上げると
彰貴さんの艶めく瞳とぶつかる
(綺麗な目…)
顔の造りもそうだけれど、彰貴さんは仕草も心も本当に美しい
『美麗男子』なのは間違いない
そんな風にジッと見詰めていると彰貴さんが
フフと艶やかに微笑んだ
「そんなに煽られると……知らないぞ」
そして…唇を押し当ててきて…口付けられた
「……んっ…」
そのままソファーにそっと押し倒された…