桃野、悩みなんでも解決します!1
パーティーに参加をした。
ベテラン執事さんの話によると、今日は梁瀬くんの本人が不正行動を犯したことの謝罪だと言う。
ザワザワしているパーティー会場の中、梁瀬くんは靴の音をコツコツと鳴らして会場に入った。
『あれってもしかして梁瀬財閥の息子さん?!』
『不正行動に出たのはあの子か?!』
『やーねぇー。立場をわきまえたらどうかしら?』
梁瀬くんはだんだんと背中を丸め、身を潜めたように見えた。そんな梁瀬くんを見て、私は小声で言った。
「ほら、堂々と胸を張って歩いて!!」
『で、でもっ、』
「大丈夫大丈夫、だって梁瀬くんやってないんでしょ?」