桃野、悩みなんでも解決します!1
『ほら見ろ』
『息子さんが頷いてるじゃないか!』
『何がいい加減にしてだと?!』
押されてる。このままだとヤバい。
でもこのままじゃ梁瀬くんが本当にっ……。
「ブチッ」
『『え?』』
佐賀野と瑠衣くんは私がキレたと気づき、冷汗を垂らした。
「……今の梁瀬くんの顔を見ても梁瀬くんの
ためだって言えるんですね…」
『だからそうだって言ってるじゃないの!』
「梁瀬くんの親として失格ですね」
『なんだと?!口を慎みなさい!!』
「私は梁瀬くんの顔を見たらわかります。梁瀬くんは無理をしている」
『何を根拠にそう言うんだね、君は!!』
「一、言い方
二、手を握って我慢している。
三、この家で一度たりとも見せてない笑顔。
これらが理由、私の根拠です」