桃野、悩みなんでも解決します!1

『梁瀬は今日も休みか』




先生のその言葉に教室も静まった。



ここ数日、梁瀬くんが来て居なかった。




熱…とかって言ってたっけな…。心配だな……。



熱の場合は一度、家に帰らなくてはならないからとても大変である。






そう思ってから三日。




梁瀬くんは今日も休みだった。
流石の私も心配でムズムズしていた。







放課後。




「真海先生!!」



『なんです?桃野さんが話しかけるなんて珍しいこともあるものですね』



「私、梁瀬くんが心配なんです!」



『桃野が心配する必要などないと思いますが?』



「それでも…!!クラスメイトだし…!」



『なぜ、桃野が心配する必要がある?』



「え?」




真海先生は鋭い目で言った。
尖った目付きにはっきりと先生は言った。



っ、クラスメイトだよ、

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