リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。



すると、リオくんはニコッと笑って。



「ごめん……やっぱなんでもない!

行こっか!」



「え、あ……うん」



あ、リオくん。いつもの顔に戻ってる……。



「あっ、それでね、今日の試合なんだけど……」



その後のリオくんは、体育館につくまで、いつもと何も変わらなかった。



だけど私は、一人ずっとドキドキしながら考えていた。



”ダメだよ。

オレ以外の人にそんなカオ見せたりしたら”



さっきのあの言葉はいったいどういう意味だったんだろう……?



そしてリオくんに触れられた指の感触が消えなくて。



ずっと顔が熱いままだったんだ……。


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