誓いのキスを何度でも
誠太郎が嬉しそうにピザをたべながら今日あったことを私に報告する。

6年生と一緒に教室を掃除した事。
担任の水野先生のお手伝いをして荷物を運び、職員室に初めて入った事。

誠太郎は新しい生活を楽しんでいるようだ。

5月の終わりに運動会があるから運動着にゼッケンを付ける事になったプリントももらったらしい。

なるほど。
運動会がの前には家庭訪問もあるし、
授業参観もある。
小学校の生活も案外忙しいそうだ。


食事の後、私が食器を洗い始めると、誠太郎は国語の教科書を出して、私の横でウロウロしながら、音読を始める。

私が時折手を止めて、教科書を覗きこんでいるので

「誠太郎、コッチに座って読めば俺が見てやるから…」

と誠一が言ったので、誠太郎は少し照れ臭そうにしながら、隣に座り、ここからここのページ。と説明して、大きな声で読みはじめた。

「上手いな」

と褒められると足をバタバタさせて喜び、

「おじさん、ゲームできる?」と聞いている。

「昔、格闘ゲームはしたけど、教えてくれば出来ると思うよ。」といつのまにか、宿題からゲームに話題が移ってしまったみたいだ。


テレビの前にふたりであぐらをかいて、座り込み、コントローラをふたつ繋げて楽しそうな声を出す。

まあ、私もおじいちゃんもあまり上手とは言えないので、誠太郎は一緒にゲームをする仲間が欲しかったのだ。

クリア出来なかったステージを誠一と一緒に考え、誠太郎はなんとかクリアしたみたいで、興奮した声を出す。

友達はお父さんとゲームをしたりするみたいで、誠太郎はいつも、みんなから遅れていたみたいだ。

「もう、ゲームは終わりにして、学校の支度をしなさい」と怒ると、渋々ゲームを片付けて、
明日の学校の時間割を揃えて、私にプリントを渡してくれる。

「明日は何か持っていくものある?」と聞くと、ないよと言ったので、歯を磨きに洗面所に行かせた。











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