愛を知らない一輪の花 〜after story〜


「、、これ?うん。好きなデザインだ。じゃあこれにしよう。」

百合が選んだ指輪を嬉しそうに見つめる。



「すみません。彼女の指輪は、このままして帰ります。あと、結婚指輪はこれと同じものを彼女にも。」

「畏まりました。お客様の指輪は、お連れ様のサイズがないので、お作りさせて頂きますので、少しお時間頂いてもよろしいですか?」



「はい、大丈夫です。取り敢えず、今日はこの婚約指輪だけ頂いて帰ります。」


「はい。では出来上がりましたら、御連絡させて頂きます。本日は、誠にありがとうございます。」



そういって深々と頭を下げる女性スタッフに別れを告げ、2人はショップを後にした。
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