愛を知らない一輪の花 〜after story〜
「これは、蓮からで。これは俺からだ。」
キャスケードブーケを先にテーブルに置き、次いでラウンドブーケを置いた。
「おめでとう。」
その言葉に、百合は言葉を詰まらせた。
「っ、、。蓮さんと、、、支店長がブーケ、、、作って下さったん、、ですか?」
「俺らも花屋だからな。ブーケくらい作れる。昔はよく作ってた。俺も蓮も得意な方だ。」
そう言って、呆れながら笑う。
静かに涙が百合の頬を伝う。
まさか2人がブーケを作ってくれていたなんて知らなかった。幸せすぎて、言葉にならない。