さすれば恋となる
寝れないかもと思いながら、スマホ抱きしめしっかり眠った私。
6時に起きて太陽を浴びて気分晴れやか。
待ってて、緋衣呂君……
「 可愛くして行くからねー!」
空に向かっての宣言。
近所迷惑? 大丈夫、誰も気に止めない。
「 おはよ、詩乃。お~ 何、デート?」
「 そうだよ、可愛いでしょ?」
「 可愛いよ。じゃあ 可愛い姪のために軍資金を与えよう、楽しめ 」
「 これはこれは、ありがたき幸せなり… ありがと、叔父さん 」
渡された叔父さんからの軍資金、それはそれは神々しいものだった。
諭吉殿。
たった1枚の特別なお金。
毎月お小遣いくれるのに、軍資金まで……
大切に大切に、使うね。
いざ…… デートへ!
外でスキップしていても誰の目も気にはならない。
それが今の私。
それくらい私は有頂天。
恥ずかしいだなんて微塵も思わない。
待ち合わせた時間より30分早く到着。
顔が緩んで仕方がない。
緋衣呂君~ まだかなぁ?
って、30分も早く来ちゃったからな~
でも 待つっていい時間だな。