【短】君のこと、離してなんてあげない。


「さよなら」


次はいつ会えるだろう。


お正月には顔出しますか。


その次は?


いつまでここ、やるのかな。


「帰らないでよ」

「え……」

「雪華ちゃん。帰らないで」


――どうして、引き止めるの?



「君が望むなら。俺が君のサンタになってもいいんだよ?」

「意味が、わかりません」

「わざとケーキたくさん頼んだんだ」


なんですかそれ。


「君にあげたくて」

「……は?」

「姪っ子には、魔法のステッキを贈った。人気あるんだって。魔女っ子のアニメかなにかのグッズ」

「…………」

「きっと明日の朝には笑顔で受け取ってくれるんだなぁと思うと価値があるけどさ。いくつまで信じてくれるのかね」

「…………」

「俺ね。きっと、可愛い子を喜ばせるのが好きなんだ」


だから、なんなんですか。


期待……しちゃってもいいんですか?


「オーナー」

「ん?」

「欲しいって言ったら、くれるんですか」

「そうだね。あげる」

「わかってますか?……オーナーのことですよ?」

「うん」

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