秋の月は日々戯れに


「大体なんなんですか。遅くなろうがどうしようが、俺の勝手じゃないですか。あなたには関係ないでしょ」

「なんてことを言うんですか!」


昨日はなかった反論が、今日は間髪入れずに返ってくる。


「わたしは妻なので、関係なくはありません。夕飯の問題もありますし、遅くなれば当然心配もします」


昨日の大人しさとは打って変わったいつも通りなその様子に、彼はイライラした気持ちのままに荒っぽく息を吐く。


「夕飯なんて頼んでませんし、幽霊に心配されるいわれもありません。もういい加減成仏して、あるべき場所に帰ってくださいよ」


吐いた息と同じように荒っぽく言い放ったら、彼女の頬がまたムスっと膨れた。


「わたしは妻として当然のことをしているだけです。夕飯を作るのも、帰りが遅いと心配するのも、あなたの言葉を借りるならば、わたしの勝手であなたには関係ありません!それから、あるべき場所って言うのは実家のことですか。それは、実家に帰れってことですか!!」


言っている事がめちゃくちゃなうえに、何かが激しくずれている。

でももう、反論するのも面倒くさい。
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