天神学園のお忍びな面々
この冷酷そうな男に、尋問されるのか…。

どれ程の責め苦を受けるのだろう。

きっと気も狂わんばかりの恥辱や拷問を受けるに違いな…。

「チッ」

影の前で牡丹は舌打ちし、ドッカと胡坐をかく。

「…一応訊ねるが、素直に吐く気はないか」

「……」

無言のまま、影はプイとそっぽを向く。

私とて隠密の端くれだ。

問われてホイホイ答えるほど馬鹿ではない。

どんな責め苦を与えられようとも、素性は絶対に明かさない。

いざとなれば舌を噛んで自害するまで。

「そうか…」

面倒臭そうに頭を掻く牡丹。

「それならば仕方ない」

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