天神学園のお忍びな面々
言うなれば、『ちょっと本気を出した』程度の第2段階。

しかし今の2人には、十分な『死』を意識させるほどの強さだ。

タンッ、と畳を蹴った老師は。

「っっっっっっっっっ!」

2人を宙に蹴り上げ、纏めて無影脚で空中を浮遊させる。

呻き声を上げる余裕さえない。

胸を、腹を蹴り続けられるせいで、声さえ出せない!

無影脚を止めた老師は。

「強く行くぞ」

左右の肘打ちで、それぞれ2人を畳に叩き付けた!

「~~~~~っっっ!」

またも呼吸が止まる。

無呼吸のまま攻撃を食らい続け、意識が飛びそうだ。

「ふむ…気絶したら、本日の稽古は終わりとするか」

老師が何食わぬ顔で言った。

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