One Night Lover
次の朝、渉は隣で眠る華乃の顔を見て少し後悔していた。
昨夜の華乃はいつもとはまるで別人で
渉は華乃の別の部分を見てしまった。
それが渉の気持ちを揺らし、
渉は欲望の赴くまま華乃に酷いことをした。
華乃は嫌がらずにそれを許してくれたが
朝起きて冷静になると自分の闇を見られた気がして恥ずかしくなった。
目の前に昨夜の華乃とは全く違う
昔のままのあどけない顔で眠る姿を見て
ずっと守って来た華乃との関係を壊すべきじゃなかったと猛省する。
華乃が本当の渉を知って
自分の前から消えてしまいそうで戸惑った。
華乃もきっと後悔してると思った。
ベッドに横たわる華乃が目を覚まし、渉を見て
「おはよう。」
と恥ずかしそうに挨拶をする。
「お…はよう。
良く眠れた?」
華乃が散らばった服を集めて
身体を隠しながら着るのを渉はただぼーっと見ていた。
華乃は綺麗だった。
今更隠したところで昨夜、華乃の全てを見てしまった。
もう妹みたいにはとても思えないだろう。
昨夜の華乃が頭から離れなかった。
自分に跨る華乃を見て
嫌いになったわけでも軽蔑したわけでもない。
むしろもっと深くなりたいと思う。
だけどそれを華乃が望んでるとは思えなかった。
「華乃、昨夜のことだけど…」
「大丈夫。ちゃんと忘れるから。
先輩も彼女と別れたばっかで寂しかったんでしょう?」
「そうじゃなくて…俺は華乃のこと…」
「わかってる。
こんなダメなヤツで…引いちゃったよね?」
「まさか…華乃のが引いたろ?
俺もただのスケベな男だって…。」
「ううん。先輩…めっちゃかっこよかったよ。」
「華乃…ダメなのは華乃じゃなくて俺だよ。
だから華乃…」
「わかってる。
私とはそんなんじゃ無いってわかってるから。
だから気にしないで。」
華乃はその朝すでにもう渉とのことを吹っ切っていた。
明らかに衝動だった。
寂しかったし、昨日は健以外の誰かに抱かれたかった。
華乃の中にこの先また
渉とどうこうなる気持ちはないようで
渉はそれに少しガッカリしている。
こういう時、女は潔いと渉は思う。
渉はそんな簡単には割り切れなかったが
今、自分がただの男に変わったら華乃が苦しむ気がして
普段通りの兄らしい笑顔で華乃を見送った。
「華乃、じゃあ…またな。」
「うん。ありがとう。」
抱きしめたい気持ちを渉は必死で抑えた。
そして華乃が帰った後、
止めようと3週間我慢していたタバコを吸った。
「ダメなのは俺の方だよ…」
そう言ってベランダから青い空を見上げた。
昨夜の華乃はいつもとはまるで別人で
渉は華乃の別の部分を見てしまった。
それが渉の気持ちを揺らし、
渉は欲望の赴くまま華乃に酷いことをした。
華乃は嫌がらずにそれを許してくれたが
朝起きて冷静になると自分の闇を見られた気がして恥ずかしくなった。
目の前に昨夜の華乃とは全く違う
昔のままのあどけない顔で眠る姿を見て
ずっと守って来た華乃との関係を壊すべきじゃなかったと猛省する。
華乃が本当の渉を知って
自分の前から消えてしまいそうで戸惑った。
華乃もきっと後悔してると思った。
ベッドに横たわる華乃が目を覚まし、渉を見て
「おはよう。」
と恥ずかしそうに挨拶をする。
「お…はよう。
良く眠れた?」
華乃が散らばった服を集めて
身体を隠しながら着るのを渉はただぼーっと見ていた。
華乃は綺麗だった。
今更隠したところで昨夜、華乃の全てを見てしまった。
もう妹みたいにはとても思えないだろう。
昨夜の華乃が頭から離れなかった。
自分に跨る華乃を見て
嫌いになったわけでも軽蔑したわけでもない。
むしろもっと深くなりたいと思う。
だけどそれを華乃が望んでるとは思えなかった。
「華乃、昨夜のことだけど…」
「大丈夫。ちゃんと忘れるから。
先輩も彼女と別れたばっかで寂しかったんでしょう?」
「そうじゃなくて…俺は華乃のこと…」
「わかってる。
こんなダメなヤツで…引いちゃったよね?」
「まさか…華乃のが引いたろ?
俺もただのスケベな男だって…。」
「ううん。先輩…めっちゃかっこよかったよ。」
「華乃…ダメなのは華乃じゃなくて俺だよ。
だから華乃…」
「わかってる。
私とはそんなんじゃ無いってわかってるから。
だから気にしないで。」
華乃はその朝すでにもう渉とのことを吹っ切っていた。
明らかに衝動だった。
寂しかったし、昨日は健以外の誰かに抱かれたかった。
華乃の中にこの先また
渉とどうこうなる気持ちはないようで
渉はそれに少しガッカリしている。
こういう時、女は潔いと渉は思う。
渉はそんな簡単には割り切れなかったが
今、自分がただの男に変わったら華乃が苦しむ気がして
普段通りの兄らしい笑顔で華乃を見送った。
「華乃、じゃあ…またな。」
「うん。ありがとう。」
抱きしめたい気持ちを渉は必死で抑えた。
そして華乃が帰った後、
止めようと3週間我慢していたタバコを吸った。
「ダメなのは俺の方だよ…」
そう言ってベランダから青い空を見上げた。