運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「おつかれー!」


火曜の夜、私は、同期で今は人事部にいる北村渚(きたむらなぎさ)と会社前で待ち合わせをしていた。

渚とは入社式で仲良くなり、研修チームが同じだったこともあって、部署が離れた今でも連絡を取り合って、こうしてたまにご飯を食べに行く仲。


でも、私は彼に会う前まで、渚にすら嫉妬の気持ちでいっぱい。
誘われても会おうとは思えなかった。


というのも小顔で栗色のショートカットの彼女は、学生時代から付き合っている同い年の彼と結婚間近。人事部でも可愛がられていることが羨ましかった。


水野さんもそう。短大卒で二年間、別部署で働き、今年うちの部署に配属されてきたばかりで年配の上司から可愛がられる愛嬌のある子。


私と同じセミロングなのに、デートの時はわかりやすいくらい可愛くアレンジしていて、不器用な私にはそれが出来ないし、何より楽しそうなのが羨ましくてつい、きつく当たっていたのかもしれない。

だから自然と眉間にシワが寄ってたのかも。
これからは本当に気をつけよう。




「優衣からお誘いなんて久しぶり」


「ごめんね。ずっと誘ってくれてたのに断ってばかりで」
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