運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
渚と合流して向かったのは、会社近くの韓国料理店。ここの甘辛いトッポギが美味しくて、前は週一で通っていた。
でもここ最近はご無沙汰だった。


店員さんにも顔を覚えられるくらいだったので、今日行くと、「久しぶりだね」と声を掛けられた。

渚と向かい合わせに座り、お気に入りのトッポギを始めいろいろと注文した。
久しぶりに食べられるから嬉しい。



「で、なんかあった?」


料理が運ばれてきて、私は早速「いただきます」とお目当てのトッポギに舌鼓を打つ。
するとそれまで世間話をしていた渚が何かを察したかのように切り出してきた。


「……うん。実は」

渚を呼び出したのな話を聞いて欲しかったから。私はその言葉を待っていたかのように箸を置き、渚に『ソウさん』とのことを話し始めた。

「なに、それドラマティックだね」


最初は、そう言って、目を輝かせて聞いていた渚だったけれど、突然、真剣な眼差しに変わり、私に問いかけてきた。


「まさか、優衣、その人のこと、本気で好きになったりなんてしてないよね?」


その問いかけには、「うん」とも「違うよ」とも言えなかった。
好きなのかはわからない。
まだたった一度、しかもあんな風に会っただけ。

恋に恋しているだけかもしれない。


でも、もう一度会える金曜日が待ち遠しいし、ジッポはお守り代わりになっていた。
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