運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
『俺に何をしてほしい?』

それは俺の中の賭けでもあった。


どうせこんな感情は、珍しい女性の姿を見たから戸惑っているだけ。
彼女が俺に頼むのも一夜限りで慰めてほしいという今まで俺がみてきた女と変わらないはず。


だけどもし違うことを言われたら……

『……よく頑張りましたって褒めて欲しい』


その言葉で彼女のそばに近付いた。
正直、俺が戸惑った。
こんなのは予想外。


近くで見る彼女は、素直でくるくるとよく表情が変わるのでわかりやすくてとても可愛い。


……可愛い、抱きしめたい。


初めて芽生えたこの気持ちは話せば話すほど加速度を増していき、たまらず彼女の手を引き、抱きしめた。


抱きしめた彼女から聞こえてくる心音が俺の心音まで助長してくるような気がした。
そして、それがなんだかとても恥ずかしくて、『移りそう』だとごまかした。

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