運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「……おめでとうございます。元気な男の子ですよ」


陣痛から八時間後、無事に生まれたのは、三千二百グラムの元気な男の子。


病院に着いてからすぐに生まれるものだと思っていた俺は、なかなか生まれないことに焦りを感じていた。


『順調ですよ』


代わる代わるやってくる看護師たちの言葉にも苛立ちを覚える。
優衣は、こんなにも苦しんでいるのにまだ生まれないなんてどこが順調なんだと。


でも、ようやく生まれるからと分娩室に入ってからは早かった。


俺は、少し渋った優衣を説得して出産に立ち会った。
そして、分娩室に入って、二十分。
大きな産声と共に俺の頬にはツーっと涙が流れた。


「優衣、ありがとう。ありがとう」


俺たちの子どもを産んでくれて本当にありがとう。

それしかなかった。
母親になったばかりの優衣は少し疲れた顔をしていたけれど、とても綺麗だった。
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