自分で決める!!!
「だから、僕に作らせて下さい」
「うん……」
「良いんですね?
何を作りますか?」
「うん……。いい。
こき使わないって決めたから」
「そう…ですか……」
「うん……」
「じゃあ…何か買いに行きましょうか?」
「だから、こき使わないってば!!!
私が自分で買いに行くよ!!!」
「なら、一緒に買いに行きます」
「だから……自分で買いに行くってば!!!」
「はい……」
「うん。
行ってくるね」
「由子さん!!!
途中まででもついていったらダメですか?」
「進くん…」
「僕は…心配なんです……」
進くん……。
もしかして……。
「私、逃げないよ」
私一人で行かせたら帰って来ないと思ってる?
「分かってますよ。僕が心配してるのはその事じゃなくて……。
この辺りの道、街灯が少なくて薄暗いんです。
だから、一人で歩くのは怖いんじゃないかと思って」
「うん……。
そうなんだ……」
「由子さん、大丈夫ですか?」
「うん……。
大丈夫……」
「なら、良いですけど…。
もし、怖かったら電話して下さい。
すぐに駆けつけますから」
「うん……」
「いってらっしゃい」
「うん……。
いってきます……」
ガチャッ。
バタンッ…。
私はその場にうずくまると小さく呟く。
「ドキドキする……」
『頑張るに決まってるじゃないですか。
由子さんが家に来るのに』
『でも、僕は来て欲しかったので』
『さっきも僕言いましたけど……。
僕は由子さんにこき使われたいです』
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