自分で決める！！！

「進くん…。部屋で電話しても良いかな？」
「はい。良いですよ…」
「うん。ありがとう」
ガチャッ。
パタンッ。
〈もしもし？〉
〈姉ちゃん。進の部屋に居るのか？〉
〈そうだけど？〉
〈やっぱり姉ちゃんは特別なんだな……〉
〈特別？〉
〈前に進が言ってたんだよ。自分の部屋には家族以外は誰も入れた事がないんだって〉
〈あんたは…入れなかったの？　進くんの家に来た事あるでしょ？〉
〈あるよ。でも、絶対に部屋を汚くするからって入れてもらえなかったんだ〉
〈あんた人ん家を汚くしてるの？〉
〈自分は汚くしてるつもりないんだけどさ…。あいつちょっと潔癖みたいなんだよね〉
〈そうみたいね…〉
今の家の状態を見る限り、その可能性が高い。
〈だから、家族以外でその部屋に入ったのは姉ちゃんだけってわけ〉
〈私…だけ…〉
〈進は本気で好きなんだな。
姉ちゃんの事〉
〈うん……〉
〈じゃあ、姉ちゃん。また…〉
〈あの派手な赤色でスケスケなレース生地のブラジャーとTバックのパンツは何？〉
〈何って……。勝負下着だよ。
もしかして…姉ちゃん、はいて…〉
〈はくわけないでしょうが！！！
何でもっとシンプルな下着を〉
〈シンプルな下着もあるけど？〉
〈どこにあるのよ！！！〉
〈袋の中にあるよ！！
ちゃんと袋の中見たのか？〉