自分で決める!!!
進はスマホの画面を見ると、スマホを手に取りベランダの方へ…。
「進くん。直之から?」
「それは……」
「うん。進くん。スマホ、渡して」
「でも……」
「進くん!!
スマホ、渡して!!!」
「………はい。どうぞ……」
私は進くんからスマホを受けとると、電話に出た。
〈進か? もうキスしたか? ってまだ恋人じゃないからってしないか。でも、キスしたいだろ? なら、姉ちゃんが寝てる時に……〉
〈あんた、進くんに何させようとしてんのよ〉
〈…あれ? 姉…ちゃん? おかしいな…。進にかけたはず…〉
〈そうです。あんたは確かに進くんにかけましたが、私が出たんです〉
〈何で?〉
〈ちょうど良い所であんたがかけてきたからよ〉
〈姉ちゃん……。……怒ってる?〉
〈怒ってるに決まってるでしょ!!!
何で進くんの家に女物の服と下着を置いていくのよ!!!〉
〈それは何かがあって進が女性を家に泊めないといけなくなった時の事を考えてだな……。って、今の姉ちゃんじゃん…。
助かっただろ? 着替え持ってないもんな〉
〈確かに助かった。感謝してる〉
〈そうだよな? なのに何で姉ちゃんは怒って…〉
〈服はね!! あの下着は? 何なの? あんな派手な赤色でスケスケな…〉
〈姉ちゃん、待て!! 進が側に居るんじゃないのか?〉
直之に言われて隣を見ると、困惑した顔の進くん。
〈ちょっと待ってて。場所変えるから…〉
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