自分で決める!!!
「……どういう事ですか?」
「うん……。進くんがお母さんを見送りに行っている間に営業部の仲山部長から私に電話が来たの……」
♪♪♪~♪♪~。
私のケータイだ。
直之かな?
私はテーブルに置いてある自分のスマホを見る。
…登録されてない番号だ。
……誰だろう?
《もしもし…》
《もしもし。私、安穏保険会社の営業部部長の仲山と申しますが、金井由子さんでしょうか?》
《う…はい。私に…何の用でしょうか?》
営業部の部長が元経理部の契約社員に電話だなんて。
会社に何か…。
《突然で申し訳ありませんが…あなたに頼みたい事があって電話したんです》
頼み…事?
《う…はい。私に…頼みたい事とは……》
《はい。明日お見合いがあるのですが、行くように説得してほしいんです。
古屋進を。
古屋進と昔からの知り合いなんですよね?》
《う…はい……》
《古屋の同期のやつらから聞きました。
古屋はあなたが言った事は何でも従うのだと》
何でも……従う?
《それは…どういう事ですか?》
《知らなかったですか?
古屋が同期に言ってたみたいなんです。自分が一高大学に行こうと思ったのも、安穏保険会社に就職しようと思ったのもあなたが言ってくれたからだと》
私が?
『由子さん、大学はどこが良いですかね?』
『うん。良い大学といえば…一高じゃない?』
『一高?』
『うん。知らない? 一番頭が良い大学なんだよ?
進くん、頭が良いから入れると思うけど』
『一高大学……。
分かりました。教えてくれてありがとうございます』
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