ー人造人間の奇跡ー
泣きながら森にいつの間にやら着いたみたいだ

凛海「………やっぱり私は…代わりなだけの存在なのかな…」

ポロポロと涙が溢れて止まらない

??「…あら さっきの…燐に似ている子…?」

いつのまにか後ろにいて声をかけられた

凛海「…!!だ…誰…ってあの時の…」

後ろから声がして驚いて振り返ると

街にいた黒い綺麗な女性だった

??「私は黒木アリア…燐なら今別の場所よ…それよりなんで泣いているの?」

アリアと名乗る女性は私の涙を拭う

凛海「…私の名前は月華凛海……何もないです…」

自己紹介をされたのでとりあえず名前をいう

そして逃げようとする

アリア「月華…!?待て!!貴方もしかして燐の知り合い!?それかもしかして…」

逃げようとする私の手を掴み逃がそうとしない

凛海「は…離して…!そうです…!私は生き別れの双子…燐姉さんの妹です 今は人造人間ですが…」

アリア「!やっぱり…似ているとは思ったけどまさか…生き別れの双子とは…」

なにやらアリアは納得したようだ

凛海「話はこれだけですか…」

もう早く逃げたい 一人にしてと心の中で思いながら

アリア「…なぜ あの男の側にいる…?」

凛海「…!!時雨知っているんですか…?だったら…教えて 時雨の事を なぜ燐姉さんをあんなに愛して闇に堕ちたかを…」

アリアの目をジーと見て縋るように

アリア「…わかった なら話が終わったら私の先ほどの質問答えてね?さぁ 昔話をしよう…」

私の手を掴み切り株に座る

私も一緒に座り話を聞く

長い長い時雨の

昔の話が始まる
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