ー人造人間の奇跡ー
黒い女は黒木アリアと名乗る

5000年以上前に滅びた色使いの妖といい

今は黒の預言者と言った

そして気を失い死にかけている燐を抱え姿を消した

時雨「…ぁぁぁ!…燐!燐!燐!」

その場に膝から崩れ落ち

最愛の人の名を泣き叫ぶ

それから…

国に帰り…気分転換に散歩をしていたら

貴方に出会ったのよ

月華凛海に……

アリア「…これが月詠時雨の純愛が狂愛に変わり闇に堕ちた…過去よ」

ちらりと凛海を見る

凛海「……時雨……」

私は涙をこぼしながら見ていた

こんな過去があるなんて知らなかった

愛している 好き そんな気持ちがあっても

私は何も知らなかった

アリア「…さぁ 妾の質問に答えておくれ…

なぜあの男のそばにいる?」

凛海の頭を撫でながら優しく聞く

凛海「たとえ…姉さんを愛していても…命の恩人で…時雨を愛しているんです…」

泣きながら答える

届かない 報われない

私の恋 愛は間違っていたの…?

アリア「…そうかそうか…凛海よ そなたは優しいの…その気持ちを忘れずに…あの男を救ってやれ…」

パチンと指を鳴らすと

今さっきいた場所に戻っており

アリアは消えていた
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