ー人造人間の奇跡ー
少し笑った凛海はすぐ無表情に戻り

「ご主人様は…なぜ…私を作ったのですか…?」

「それはだな ある女神を殺して…凛海は女神を取り込んで…俺だけの

女神になってくれ…俺だけを愛して…ハッ!」

つい本音をいい慌てて手で口を塞ぐ

「…愛して…?女神殺す…??」

不思議そうな顔で首をかしげる

「…?愛とか殺すとかわからないのか?
ま…まさか!!」

慌ててパソコンの元に行き凛海のデーターを調べる

「……感情入れ忘れていた……」

頭を抱え凛海を見る

「???」

「…いいか…一から教えればいいか…
よし 凛海 俺は月詠 時雨だ 時雨と呼べ ご主人様やめろ」

ご主人様呼びは燐に似たこの子に読んで欲しくなかった

そして燐に呼んでほしかった呼び方を命じる

「…わかりました…えーと…時雨…?」

首を傾げながらいう

「おお!そうだそうだ!」

時雨と呼ばれ嬉しくて凛海を抱きしめる

これから俺はこの子を

燐に仕立て上げる

俺だけの女神にする

そんな俺の気持ちを知らない凛海は
「時雨…嬉しい…?…感情勉強になるな…」

俺の頭を撫でていた

それが俺と凛海の最初の出会いだった
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