ー人造人間の奇跡ー
夢の中の俺は幼かった

時雨「婚約者……燐様……」

親が勝手に決めた婚約者の写真を見ていた

中々綺麗な容姿だが瞳の奥の感情は

怯えていた

時雨「…早く会いたいな…」

…そう この時の俺は

ただ純粋に会いたくて話をしたかった

あれから色々あり

今の俺ができた

何度何度悔やんでもやり直しはできない

夢の中に出る燐はいつも泣いていた

燐「だれか…愛してよ……」

俺が愛するから泣かないでくれ!

そう思い抱きしめようと手を伸ばすが

手は届かずすぐに消えてしまう

……久しぶりに見る いつもの夢だ…

俺の悪夢は終わらない

そう思いその場に倒れるかのように泣きながら座り込もうとしたら

??「し…ぐ…れ…一人…じゃ…寂しい…よ?」

誰かが後ろから抱きしめて来た

時雨「だれ…だ…??」

後ろを見ようと振り返ると

夢から目が覚めた
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