ー人造人間の奇跡ー
目を開けると

泣いている俺を寝ぼけながら

凛海が抱きしめていた

凛海「……もう……大丈夫…」

笑顔で何かを呟きながら

時雨「………ハァ…年頃の女が…(汗)って 人造人間か……」

ついつい忘れてしまうが

俺は凛海を作った目的は

燐を手に入れる為

ジーと見ながら無防備な寝顔に頭を撫でてしまう

なんか…甘いな……

凛海「…ん…?時雨…??」

目がさめる

時雨「……いや なんでもない…っとそれより起きたなら部屋に戻れ」

凛海「……泣いているから…?」

凛海を手を伸ばし

俺の頰に触れ涙を拭く

時雨「…!!…は…早く戻れ!!」

凛海の手を払いのけ

扉を指差す

凛海「……わかりました……」

無表情のままだが

扉から出て行く

時雨「……あー…俺何したいんだよ…」

ベッドに倒れこむ様に寝転がり唸る

月の神様はまだ知らない

ほんのすこしの恋心を
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