お気の毒さま、今日から君は俺の妻
龍一郎の唇が再び名前を呼び、首元に移動する。そして唇がやわらかく澄花の耳たぶをはみ、そして軽く歯を立る。驚いて澄花がビクッと体を震わせると、今度は龍一郎はそのままふうっと、澄花の耳の中に息を吹き込んだ。
「ひゃっ……」
龍一郎の甘いいたずらに、体を震わせた澄花は、思わずその場に崩れ落ちそうになった。
「おっと……大丈夫か」
龍一郎は笑って澄花の体をしっかりと抱きなおすと、そのまま頬に手をそえて、顔を近づける。ほんの少しだが笑われている気がして澄花はムキになってしまった。
「なっ、なんでこんな子供みたいな意地悪をするんですか……! ふーって、するなんて!」
驚きすぎた自分が恥ずかしくて、龍一郎を見上げる。
そして真剣に、キリッとした表情でにらみつけたのだが、龍一郎はそれをうけて一瞬真顔になったあと、無言で、またついばむように何度も澄花の唇にキスを繰り返した。
チュ、チュッと顔じゅうにキスが降り注ぐ。