お気の毒さま、今日から君は俺の妻
「新しいベッドの寝心地を確かめておきたい。そういうことだろう。ちなみに寝具はすべてKATAKAの最高級ブランドだ。素晴らしい寝心地だぞ」
「えっ、ああっ……」
澄花はきょとんとしたが、数秒遅れて、ハッとした。
(これはなんだか私から寝室に誘ったみたいなことになっているのでは!)
「いやそういうわけではなくて……!」
澄花の顔に、カーッと熱が集まった。
すると龍一郎が怪訝そうに眉根を寄せる。
「違うのか?」
「いや、その……」
「では私に抱かれるのがいやなのか」
龍一郎が直球で尋ねてきた。
どうしていいかわからない。そう顔に書いてある。
「え……いや、そんな、いやとかでは……」
澄花は完全に困り果ててしまった。
何度か体を重ね、濃密な時間を過ごしはしたが、龍一郎とのする行為のことを考えるだけで澄花は「きゃー」と叫んで逃げ出したくなるのだ。