お気の毒さま、今日から君は俺の妻
(愛さなくていいって龍一郎さんは言うけれど……それでも私は……)
澄花は迷いながらもゆっくりと顔を上げた。
「あの……」
窓の外から燦々と太陽の光が、降り注いでいる。龍一郎の黒髪が日に透けて、キラキラと輝いて、とても美しい。
(きれい……)
彼の目を見ていると、まるで体全体が心臓になったかのようにドキドキしてしまう。
「あ、あの……」
龍一郎の手が柔らかくウエストをつかんで、なでる。
「大丈夫だ。未来永劫、きみにしらけることなどないと誓おう」
(未来永劫……?)
「愛しているから、君を笑うことなどしない。しらけることもない。君が私の側にいてくれる僥倖(ぎょうこう)を神に感謝して、君を幸せにすると誓う」
立て続けにささやかれる熱烈な愛の言葉に、澄花は思い切って問いかけていた。
「どうしてですか? どうしてそんなに私の事を……」
「だから……愛しているからだ」
龍一郎は澄花の目を覗き込んで、はっきりとそう言った。