お気の毒さま、今日から君は俺の妻

「杉江さん、今なにしてるんです?」


 珠美は好奇心で目を輝かせながら、問いかける。彼女のお尻から、目には見えない尻尾がぶんぶん振られている気がする。


「はい。ちょうどお客様のところから帰っている途中だったんですが、あなたを遠くから見かけて……」


 杉江は息を整えた後、にっこりと微笑んで答える。


「お昼は?」
「いや、まだですけど」


 なぜそんなことを聞かれているのかと、不思議そうに杉江が首をかしげると、その瞬間、珠美はにこーっと笑って、隣の澄花の顔を見上げた。


「杉江さんと一緒にごはん食べましょう、先輩っ」
「えっ?」
「ええーっ!?」


 驚く澄花よりも三倍驚いた様子の杉江は、目をパチパチさせながら澄花と珠美を交互に見比べる。


「い、一緒にって、その、あなたたちと俺がですかっ!?」

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