お気の毒さま、今日から君は俺の妻
最近澄花は乗馬を始めた。もともと体を動かすのは嫌いではなかったのだが、やってみると性に合っていたらしい。龍一郎と時間が会えば、三浦海岸の乗馬クラブに通っている。
「行きたいです!」
澄花が瞳を輝かせ、ぶんぶんとうなずくと、龍一郎はふっと笑って、そのままあご先を持ち上げるようにしてキスをする。
「可愛いな」
「えっ!?」
「可愛い……ああ、無性に君を抱きたくなってきた」
「ええっ!? う、う、馬は!?」
「馬にも乗るが、澄花にも乗りたい。もう三日も我慢している」
そう、龍一郎は出張帰りで、確かに三日ほど離れていたのだが――。
「ちょっ、なんだかそれ、エッチですよ? もうちょっと言い方考えてくださいっ……!」
それになりより唐突にそんな雰囲気を醸し出されても、澄花の気持ちが追いつかない。
「いやなのか」
「そんなわけないじゃないですかっ……」