ただ、そばにいたいだけ。
もう話すネタがないと思っていた時
「そろそろいくか」
新たくんがダルそうに立ち上がった。
「あ、うん!」
慌ててわたしも立ち上がって新たくんについていく。
お金払わなきゃだ。
と、思ってサイフを鞄から探し出す前に新くんがお会計をしていた。
びっくりして、唖然とする。
だってわたしの無茶でデートしてもらったのに。
お会計を済ませた新たくんがこっちに来る前に、ダッシュで駆け寄る。
「な、なんで?わたしが払うから、いいよ?」