❆LastChristmas❆
「…兼君から昨日の夜、電話が来て…
そしたら、あのクリスマスの件で謝って来て…。
兼君、今年のクリスマスでアメリカ行くみたいなんだよね…。
ずっとそれをあたしに隠してたみたいで…。
そしたらこれからもう、遠距離になるから
別れた方が良いと思ったみたい…。」

「…なるほどね。あえて別れるっていう道を選んだって事か…。」


「…うん。」


「それで?」


「兼君、最後のクリスマスをあたしと過ごしたいって言ってて…。
24日、兼君にも誘われてるの…。」


「何それ!まさかのブッキング!?
亜紀、モテモテじゃん!」


「真面目に考えてるのに…。」


「ごめんごめん。でもさ、亜紀はどうしたいの?」


「…え?」


「亜紀の気持ちは?」


「…正直分からない。佐藤はゆういつ心を許せる異性の友達で…。
そんなふうにみたことないし…。
兼君は…別れた後はショックだったけど、
昨日その話を聞いたら…。」

「まあ…その理由を聞いたらちょっとね…。」

「うん…。」

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