❆LastChristmas❆
私の身体には緊張が一気に走った。


(社長やっぱ慣れてる…。)


おしゃれな店内に、高級シャンデリア


演奏はオーケストラの演奏で


音楽はクラシックで


いかにもおっしゃれーな感じの雰囲気だった。


私には場違いだった。


(ラーメンで喜ぶ私と違うわ…。)


「ん?何だそんな硬直して。」


(硬直もするわよ!こんなおしゃれで場違いの所に来たら!)


「お前は今、俺が見初めた女だ。
自信持て。」


またそんな殺し文句を…。


副社長の一つ一つの言葉に反応する自分がいる。


あたしは、照れてしまい思わず注いでもらったお酒をぐいっと飲んだ。


(…平常心…平常心)


その時


「お待たせいたしました。こちら…」


料理が置かれた。


(何、このデッカイ海老!キャビアまで!)


「食べるか。」


「は、はい!」


そして私と副社長は料理を口に運んだ。


「!!…おいしい!」


「だろ?」


ニコッと笑う副社長の顔にあたしは不覚にもまた、トキメいてしまった。

「は、はい!」








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