❆LastChristmas❆
だけど、その時罪悪感も同時に来た。


(…どうしよう。クリスマス断らないと…。)


「あ、あのね…あたし…。」


「つか腹減った。志保どっかメシ行こうぜ。」


「え!?」


「…付き合ってよ。俺、今日のデート楽しみにしてたんだからさ。」


「…でも。」


「初デート、台無しにしてしまったおわびに付き合わせてよ。…嫌?」


そう言って彼はまた甘えるような目であたしを見た。


(…あたしのせいでケガしたもんね…。ご飯ぐらいいっか…。)


「…いいよ。」


「ヨッシャ!」


小さくガッツポーズをする彼を見てあたしは思わず笑ってしまった。

「志保の笑った顔、初めて見た。」


「え?」


「俺の前だけでそうやって笑ってよ。かわいいんだからさ。」

「…な!?」


「あははー志保顔真っ赤〜」


「う、うるさい!」

(あたしより5歳も年下なのに、何なの!この余裕は)
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